噂の彼の甘い罠2アイドルと秘密の恋愛
「小春、もう……時間よ」


お母さんが時計を見て、私に合図をする。


「はぁい」


「じゃーな。小春、元気でな」


いつの間にか晴弥も近寄って来ていて、サリンちゃんは


私に笑いかけると、スッとうしろに下がっていた。


「晴弥ぁ……」


泣きそうになるけど、泣かないんだ。


キレイにお別れするって、決めた。


晴弥に未練を残させたら、


それこそ、お母さんと日本での仕事のコトで板挟みになると思ったから。



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