噂の彼の甘い罠2アイドルと秘密の恋愛
「だって…晴弥はずっと打ち合わせや取材なんでしょ?これから一緒にやる、タツはどーして一人でウロウロしてるの?」

「いや、オレも別にヒマなワケじゃ…」

ちょっと困った風のタツ。

「だったら、いいよ。仕事優先してね」

私、コンビニに行っておにぎり買いたいの。

さっきからお腹が、グーキュルグーキュルいってるもん。








「コハルちゃん、関係者じゃないのにビル彷徨いてたら…マジで摘み出されるぜ?」

「…ほぇ?」

キョトンとしてタツを見ると、彼のキュンポイントをついたみたいで…

また調子にのらせてしまった。





「お~、マジやべーよ。コハルちゃんチョーチョーチョーやべぇ」

もう…わかったよ。

タツに言われても、なぁんにも嬉しくないの。

私が一番欲しいのは、

晴弥の

『小春が一番だ』

っていう、コトバだけ。







ていうか、未だに

ブータン呼ばわりだし。

今日もまだ小春って

呼ばれてないー。




< 60 / 335 >

この作品をシェア

pagetop