イジワル王子に恋して
木下 彩子…

一生の不覚…



神様
圭くんのこの極端な性格を治して下さい…


「ねぇ?」


部屋につくなり、ベッドに転がって雑誌を読み出す圭くん。


「って…エロ本じゃんかっっ!それ///」


彩子は圭くんの手からそれを奪い取ると
ギュッと抱き抱えた。


「わ…私がいるでっしょぉ?」

「なんでカタコトなんだょ。」

「やっ///からかわないでよぅ///」


彩子はポカポカ
圭くんをたたく。


10回目のポカを圭くんが掴む。


「///」


手首にゴツッとした手の感触。

ベッドから見上げる圭くんの茶色がかった瞳に
息を飲む。


「発情してんじゃねぇよ。」


圭くんはぱっと
手を離すとくるんっと背中を向けた。


「なっ///」

「危ねぇ。襲われる所だった。」


この男…


むかつきながらも
その背中に抱き着きたくなった。


白いワイシャツが…
その背中が…



確かに
発情期なのかな…私。
< 104 / 163 >

この作品をシェア

pagetop