イジワル王子に恋して

「あれ?」

みっこが辺りを見回す。

「彩子…いなくない?」

トイレにいったきり
帰ってこない彩子。

「雅人も…」

(あ〜や〜こ〜…)

みっこが
ワナワナ震えているとお気に入りのメガネ男子が
ふっと笑う。

「大丈夫かな?あいつ…結構、手がはやいんだよね…」

みっこは
親友のピンチにぴたっと
拳をゆるめた。
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