イジワル王子に恋して
別に
好きなわけじゃない。

ただ
やりたかっただけだ。


だから
泣くな。彩子。



彩子は涙をぬぐって、立ち上がって電気を消す。

部屋が暗くなった瞬間、
彩子の手首を掴んで自分に引き寄せた。


彩子の華奢な身体を
抱きしめた。

もっと
力入れたら、折れそうだな。



俺の腕の中で
身体を凍らせる彩子。


男の免疫なし。
可愛すぎる。
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