イジワル王子に恋して
「だって、圭くんが冷たいっ!」

「それはいつもの事じゃん…」

みっこは
マニキュアを塗った指を開いて
フーフーと息をふきかける。


「ってか…なんでそんな気合いいれてんの?」

「ん?合コ〜ン♪」

みっこはマニキュアが乾いたのを確認すると
今度はパンパンのポーチを取り出す。


「私も行く!」


朝の素っ気ない圭を思い出しながら
彩子は立ち上がった。
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