ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*
春休み。
♪苺side♪
窓を開ければ、暖かな日差しと春の匂い。
あたしは無事に、高校2年生を終え、楽しい春休み…
の、はずなんだけど…。
「苺っ!!」
ピシャッと、閉まるようなお母さんの声。
「ご、ごめんなさいっ」
あたしは小さくなって謝る。
あたしとお母さんは、食卓に向かい合うように座っていて、その間…つまり、テーブルの上には1枚の紙。
「2って何っ!?」
「えーと…5段階の2です…」
「はぁ…」
ため息をつく、お母さん。
紙の正体は、成績表。
うちの学校は、成績表が郵送されてくるシステムで、今日郵便受けに入っていた。
2っていうのは数学。
苦手な体育でさえ3なのに、今回はちょっと勉強しなさすぎたかな…。
勉強はやっぱり苦手…。
「苺…お母さんがあんまり言わなかったから、いけないのかもしれないけど…今年は受験なんだからね?」
「うん…」
「辛くなるのは苺なんだから、もっと頑張りなさい」
あたしが1回頷くと、お母さんは黙って立ち上り、台所へと向かった。
あたしも成績表を持って、2階へと上がる。
うちのお父さんは、成績とか気にしない人だから、怒るのは決まってお母さん。
窓を開ければ、暖かな日差しと春の匂い。
あたしは無事に、高校2年生を終え、楽しい春休み…
の、はずなんだけど…。
「苺っ!!」
ピシャッと、閉まるようなお母さんの声。
「ご、ごめんなさいっ」
あたしは小さくなって謝る。
あたしとお母さんは、食卓に向かい合うように座っていて、その間…つまり、テーブルの上には1枚の紙。
「2って何っ!?」
「えーと…5段階の2です…」
「はぁ…」
ため息をつく、お母さん。
紙の正体は、成績表。
うちの学校は、成績表が郵送されてくるシステムで、今日郵便受けに入っていた。
2っていうのは数学。
苦手な体育でさえ3なのに、今回はちょっと勉強しなさすぎたかな…。
勉強はやっぱり苦手…。
「苺…お母さんがあんまり言わなかったから、いけないのかもしれないけど…今年は受験なんだからね?」
「うん…」
「辛くなるのは苺なんだから、もっと頑張りなさい」
あたしが1回頷くと、お母さんは黙って立ち上り、台所へと向かった。
あたしも成績表を持って、2階へと上がる。
うちのお父さんは、成績とか気にしない人だから、怒るのは決まってお母さん。