ちっちゃな彼女。*30センチ差のいちごな初恋*
手前の方に、何やら焦っている二人の女の先輩。
すぐに、さっきの犯人は見つかった。
「っ−…。」
だけど、その人達より目に入ったのは…
小さなあの先輩−…。
彼女もこっちを見ていて、目が合う。
ドキッ…
思わず足を止めようとしたけど、理性がきちんと働いていて、足を止めることはなかった。
すぐに通り過ぎるけど…
胸はドキドキして、騒がしい。
彼女が頭から離れないのは、
決して罪悪感からじゃないと、確信する。
出会ったのは、ついさっき。
一緒に居た時間は、10分程度。
交わした言葉は少なくて、名前も知らない。
それなのに…
それなのに…
小さな彼女に…恋をした−…。