地味子の秘密*番外編*
手拭いを頭から取り、タオルで汗をぬぐいながらヤツの様子を見る。
なにやら思いつめた感じだが……俺にはカンケ―ない。
「さっさと着替えろ。送る」
一言だけ告げ、その場から立ち上がった。
防具を棚に置き、道場を出ようとした時。
――パタパタッ……!
「は?」
足音が聞こえたと思ったら、背後から腰に茅那が抱きついてきた。
すがるように、強く腰に腕をまわされる。
「おい。なに考えてんだ。離せ」
ヤツの腕を引きはがそうをして、触れた瞬間……小刻みに、震えていることに気が付いた。
なんだ、コイツ……?
顔だけを後ろへと向けるが、俺の背中にピッタリとくっつけている。
表情が見えない。
「何してんだ。ぶっ殺されたいのか」
物騒なことを口にするが、茅那はビクともしない。
ちっ。離れると思ったのに、当てが外れた。
なにやら思いつめた感じだが……俺にはカンケ―ない。
「さっさと着替えろ。送る」
一言だけ告げ、その場から立ち上がった。
防具を棚に置き、道場を出ようとした時。
――パタパタッ……!
「は?」
足音が聞こえたと思ったら、背後から腰に茅那が抱きついてきた。
すがるように、強く腰に腕をまわされる。
「おい。なに考えてんだ。離せ」
ヤツの腕を引きはがそうをして、触れた瞬間……小刻みに、震えていることに気が付いた。
なんだ、コイツ……?
顔だけを後ろへと向けるが、俺の背中にピッタリとくっつけている。
表情が見えない。
「何してんだ。ぶっ殺されたいのか」
物騒なことを口にするが、茅那はビクともしない。
ちっ。離れると思ったのに、当てが外れた。