私の席は変な席
初めての席替え
はぁ今日も学校かぁ・・・。私の口癖。
私の名前は松田利奈[まつだ りな]。
高校1年。女。
彼氏無し!友達無し!の寂しい子。


私は1人でこの高校に来た。
知ってる人は誰一人いない。
なんでかって?それは、
田舎から東京に来たからだ。
高校生になって2週間経つけど、
ぜんぜん馴染めない・・・。
これからどうしよう。
そんなことを授業中に考えていた時、
「今からくじで席替えをするぞー」
 担任の山田、通称おにぎり頭が
こう言った。
はぁ。面倒くさ・・・。
私って結構ひねくれてるかも。
そんなことはどうでもいい。
馴染みやすい子が近くだといいなぁ。
     なんちゃって。
2週間経って友達が出来ないのに
そんな子居るはずがない。
ってか居たら友達になっているだろう。
そんなことを考えながらくじを引いた。
27番かぁ。
ビミョーな数字だな。
きっと席も微妙なんだろう。
あっやっぱり私はひねくれているんだ。
色々考えながら決められた席に着いた。
隣の席は女子、そのほか男子。
結構いけるかも・・・。


予想は的中!!!やったぜベイベー☆
隣の子が話しかけて来た。
一番ラッキーなパターンだ。
「ねぇ。松田さんってどこから来たの?」
 名前知ってたんだぁ。何か嬉しい・・・。
「えっと。遠い国からさっ・・・。」
 会話が続くようにボケてみた。 やばい。
メッチャ間が長い・・・。
きまずーい空気が流れた。
「えっ!松田さんって帰国子女?」
 おっと。ボケたつもりがボケ返された!
なんかすごーい。
感心してる場合じゃない。
私は英語が苦手で帰国子女なんて
死んでもありえない!!!
「ちがうちがう!他の県から来たの。」
「あっそなんだ。松田さんって面白いね。」
 いえいえ。君には勝てませんよ。
そんな感じで話は進んで行き、友達になった。 


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