いちごあめとキミ
自転車に乗って帰っていると、ふと思いついた事があった。

後一人ぐらい誘って、お出かけでも行こうかなと。

それか、今から爽汰くんの誘いを断って他の人とお出かけしようかな、なんて考えていた。



綺麗な青空の中、自転車に乗っていると自然と爽汰くんのことを忘れられた。


今でも、冬休みの電話を出て遊んだ事に後悔している。


あんな出来事がなければ、こんなに爽汰くんのことで悩まなくてよかったのに。

少し前のように、一人の人だけを想い続けられたのかな。一筋でいられたのかな。


……っ。


なんだかそう考えると、瞳に涙がたまってきた。


どうしたらいいのか分からない。

分からないよ……。


……はぁ、最近ため息ばかり出る。

冬休み前までは、恋愛バカやっていたのにな。
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