切恋
   チュンチュンッ、と可愛らしい声を響かせながら、小鳥達が忙しなく鳴き始める朝。 


  「ん・・・」あたしは、小鳥の声と携帯のアラームで目が覚めた。

     ゆっくりとベッドから起き上がり、今日の予定を改めて頭に入れる。

 今日、由香ちゃんに伝えるんだ。


    “あの事”を。    きっと、由香ちゃんは泣いてしまうかもしれない。
けど、翼だって、由香ちゃんに幸せになってほしいんだと思うから・・・。






       窓を開け、少しむんとした空気を部屋に取り入れ、あたしはリビングへと足を進めた。





       
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