切恋

　　　「っく・・・。っふ・・・」賑やかなカフェで響く由香ちゃんの泣き声。


　　　　　「ゆか、ちゃん？ぁたし、翼の気持ちも由香ちゃんの気持ちもすっごい分かるの・・・。

　　本気で好きだから、辛くなるんだよね？
本気で好きだから・・・、泣いちゃうんだよね？」由香ちゃんの背中を優しく叩きながらあたしが言う。


　　　　
「っ、いつかね？言われると思ってたの・・・。あの日の約束なんて、永遠じゃなくて・・・。それでも、私は身体の弱さをいい事に翼を・・・。
　　　翼を束縛してたんだ」嗚咽を交えながらも、懸命に言葉を繋ごうとする由香ちゃん
。



　　　「あたしも、同じ気持ちだよ？

　どんな手を使ってでも、貴方を手に入れたいって思うのは誰だって同じだと思う」