cherry
―俺と咲良の出会いは、入学式のとき。

入学当時は、不安や楽しみ・・・いろんな気持ちが交差していた。

そして、入学式の帰り。

視界の先には、1人の女がいた。

桜吹雪の中で、風に髪をなびかせている。

“綺麗”そう思った。

女を見て、心の底から綺麗なんて思ったのは初めてだった。

その女をずっと凝視していると、目があった。

目があうと、自然に笑みがこぼれた。

なぜか、その女とはどこかで会ったことがあるような気がした・・・

そう、これが俺と咲良の出会いだった―。








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