cherry
「でも・・・自分の気持ちに気づくのが遅すぎだわ。だから、早く素直になれって言ったのに・・・もう、手遅れなんじゃないの?」

はっ?

もう手遅れ・・・?

俺は、言われた意味がよく分からなかった。

「まあ、そのうち嫌でも気づくことになるわ。あっ、それからあたしのことは、亜理紗って呼んでくれればいいから。いつまでも、おまえって呼ばないでよね。」

そう言って、あいつ・・・じゃなくて亜理紗は去っていった。

それよりも、亜理紗に言われたことが分からない。

頭の中がごちゃごちゃになって、俺は髪をかきむしった。

俺はどうすればいいんだ・・・?

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