霊務2
【この会社って…ー3】




ウィィィィ…







エレベーターに乗り
機械の音が
静かに響きわたり、
上へと運ばれる。








チン…







ドアが開き、
社長室の部屋の前には
オッサンと謎の霊が
立っていた。







その中でも
オッサンは
ほっぺを膨らませ
すねているのに
すぐに気付いた。







「あ、
オッサンどしたの?
久々だね~
どこ行ってたの?」






するとオッサンは
それに対して
プンプンと答えた。






「礼子君!!
サキさんは行方不明に
なった時は探したのに
何故私だけ
探さないんだ!

しかも、この社長室で
私だけ
助け忘れられたし…」







「キャハハ!!
影薄いのね!!

霊だけに!」







「うるさいよ」







そんないつものやりとり


ホントすっかり忘れてた








「まあオッサン1人
いなくなっても
誰も困んないなんて

本人の前じゃ
言えないわね」







「礼子君。
思ったことが
口に出てるから」
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