霊務2
【礼子と愉快なABCー3】




とんだ道草で

相変わらず
寄り道ばかりする礼子。







今日もやっとのこと
会社に着いたのであった







「兄貴……
なんか兄貴の会社って…」







「ん?どう?
デカいでしょ!!

私も一流企業の
キャリアウーマンよ!

オーッホッホ!!」







「いえ…そうじゃなく

なんか
入りたくないなって…」







霊三匹は
なんか直感で
足を踏み入れたくないと
感じた。







見当ハズレで
恥かいた礼子は
プリプリ怒った。







「何よ何よ何よ~~!

アタシの会社が
不満だっての?

いいから来なさいよ!」







礼子は
霊の髪の毛を引っ張り、
無理やり
会社の中に入れた。






何でこの人
生身の人間なのに
霊を掴めるの?







そんな疑問も理屈も
常識までも
くつがえす礼子は

自分の持ち場に
霊を連れ込んだ
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