1/5の罪と傷、6%の生きる糧
こんなにも勇気を振り絞って誘ったのに

私達は、それから長い時間歩いて

迷った挙げ句にラブホテルに入ったのに

彼は、本当に渋って

私に手を出そうとしなかったので、

これにはさすがの私もむかついて、

かなり自信を失いそうだった。

少なくとも私は、

男をそこまで不快にさせるような女ではない

という決して誇れない己の経験に基づいた

妙なプライドは、どこかにあった。

とにかく彼にとってこれが遊びの1つで

全然構わないから、彼を私のカラダに

刻んでおきたいという

私の変な熱意は、どうにか伝わって、

朝方になってようやく折れたのか彼は、

私をぎゅっと抱きしめてからキスをして、

セックスをした。

大抵お酒の勢いでセックスをする私は、

酔いも冷めてしまっているからか、

ありえないほどドキドキして

そのくせ、いつもの比にならないほど

濡れてしまったので愛撫もなしに求めた。

彼は、あっという間の前にいってしまって

私を大爆笑させた。

何もかもが、めちゃめちゃだったけど

本当に嬉しかった。

それが私のそれまでしてきた中で、

ダントツ1位に輝く最高のセックスだ。
 


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