白虎連合Ⅰ






宣戦布告。



それが今、下された。







「…総長はどこにいるねん」


「んー、それは言えへんかな?」


「ほなお前でええわ」






バット入れから木刀を取り出し、ケースを捨てる。



人がいようと関係ない。

"ghost"は白虎に手を出したから。

ならばする事は決まっている。







「いい事教えてあげる」


「なに?」


「総長は案外顔見知りかもよ?」


「…は?」


「それも、華風さんのね」






はったり?真実?


彼の言っている意味がわからない。

顔見知りって、なに?






「あ、時間が来たから俺行くなっ」


「ちょっ…!!!」






瞬間、私の横をバイクが通り過ぎる。





一瞬で安西はそのバイクの後ろに乗り込んで。








「ばいばい」








そう告げた。








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