白虎連合Ⅰ
『なぁ川村っ、一緒に帰らへん?』
『あ?ええよ』
『絵里も一緒に!!!』
『おー、わかった』
それから私は事あることに、川村と絵里を一緒にさせた。
初めは絵里も緊張していたけど慣れてきて。
段々と一緒に行動する時間が多くなっていた。
『川村くんとアドレス交換してん!!!』
『まじで?!おめでとう!!!』
『ゆいのお陰やわ、うちら親友やなっ』
『うん!!!親友っ!!!』
親友、その言葉を素直に信じていた。
私と絵里はなにがあっても親友だって。
簡単に友情は壊れないって。
そう思っていたのに。
『あたし今日川村くんに告白する』
『え?!』
『いけると思うねん、やし応援しててっ』
『うんっ!!!頑張って!!!』
崩れる瞬間は目の前に迫っている。
けど私はそんなこと気付けずにいた。
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