白虎連合Ⅰ








『すみませんでした!!!』


『本当に…申し訳ありません』







先生に頭を下げる両親の隣で、私は全然違う方向に視線を向ける。

父は必死に謝って、母泣いていて。



…あほらし。







『ゆい!!!どこ行くんや!!!』


『うるさい、黙れ』







席を立ち、生活指導室から出て行く。

父の声に振り向かずそのまま校舎から出る。



割れた窓ガラスを冷めた目で見て、その場から立ち去った。








それから私は変わった。








髪をブリーチで染め金髪にし、毎晩意味もなく出歩いて。

風呂に入りたいとき、お腹が空いたときだけ家に帰る。





勿論父とも喧嘩して。

母はそれを見て泣き崩れる。

姉は何度も私にキレた。








『お前は"アイツ"と一緒やんけ!!!』










その言葉を何回も聞きながら。









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