Fall in love


「亜夢も知ってるとおもうけど
親父、浅黄コーポレーションの
社長やってから、俺が物心つく前からあんまり家にいなくてよ
帰ってきたと思ったら

「勉強はしているか?」


「テストでいい点とれてるんだろうな」とかでさ、


いつも同じこと聞かされて成績悪けりゃずっと説教てか、殴られてお袋も親父の言いなりだし、
家に居場所がなかったんだよ。


でも、5歳上の兄貴がいてさ、兄貴だけはいつも俺の話しを笑って聞いてくれるんだよ。


兄貴だけが俺の中で1番、素でいられる場所だった。」





「…、だった?って過去系なの?」





「あぁ、3年前に死んだんだよ。」




そう言った修の顔は、今にも泣き出しそうな哀しい表情をしていた。


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