オトナ彼氏∞

ピタッと泣くのをやめた私は思わず正樹さんのほうを見た



「だからちゃんと話を聞けって…」


「結婚…しないの…？」



私は正樹さんの腕をつかんで問い詰める


正樹さんはなぜだか目を合わせてくれない



「ちょ…近くね？」


「本当に、本当にしないんですかっ？！」


「しないって！だ、だからちゃんと話すから…まずさ、ちょっと離れてくれない？」


「…ふぇ？」



「…胸が当たってる」


正樹さんの腕を思い切りつかんでいたから、知らないうちに…


わ、私ってば…



「ご、ごめんなさい…/////」


は、恥ずかしいよぉ



「まあ俺としては嬉しいけど…我慢できなくなるからさ」


「…我慢？」



なんの？って聞く前に、正樹さんはひょいっと私を抱き上げて、また膝の上に乗せた



「ま、正樹さんっ！」


「いいから。このまま聞いて？」



後ろから抱きしめるように正樹さんは腕を回す



耳元に正樹さんの顔があって…



緊張する




「…いいか？よく聞けよ」


「…うん」



正樹さんがゆっくりと口を開いた