君に本当の愛を教えよう
明らかに
声の主は翔子ちゃんではない
この声は…
「なんで越後が!?
俺、間違えた!?」
「あぁん?」
「てか越後の携番とか
俺知らねーしっ」
「…増井か?
なんだなんだぁ、落ち着け
てか呼び捨てにしてんじゃねーよ」
「あ、…ふー
俺翔子ちゃんに電話してるよな?」
「だなぁ」
「なんで先生が出てる…?」
「まぁ色々と?」
「ふざけんなっ
今どこにいる!?」
「スーってきて、ていって来たとこ」
「…………
お前のおふざけに
つきあってる暇ねーんだよ!!
翔子ちゃんが危ないんだよ
今どこだー!!!」
「何つった?」
「あーもう
なんかK高の派手目男子に
翔子ちゃん目つけられたみたいで
今そいつらU女学に向かってると思うんだ
だから
翔子ちゃん、今どこにいる!?
予備校か?、なら」
「おい」
「あ?」
「大丈夫だから
予備校近くの大型病院わかるか?」
「あぁ…」
「そこにいるから」
「なんでっ」
プープープー
あ、あいつ切りやがった!