コールドゲーム
1回表
中学三年~

あんなことがあったこともすでに忘れていた。


僕は部活も引退し、受験まっしぐらだった。

そんな10月のある日

同じ野球部だった佑輝が僕に小声で
「千尋が話があるカラ放課後残ってだとさ」

僕はすぐに告白だとわかった。

しかし、僕はすごく嬉しく、心の中ではものすごく飛び跳ねていた。

あの告白から1年経ち、僕の心は確実に千尋を意識している……

なぜその心の変化が起きたのかはわからない。

自分から話しかけようとしたりしたが……


だからすごく嬉しかった。

掃除が終わり、僕は千尋のジェスチャーで階段の近くに行った。

…………僕と千尋は付き合い始めた。
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