【短】みずたま模様
「ごめん……ごめんなさい」
これが私の答えだった。
「やり直せない」
今度は私の声が静かに響いた。
「そっか……」
ゆっくり彼を見上げると、月に照されて、彼の頬に光るものが流れた。
「……私、先に戻るね」
ゆっくり
ゆっくり歩いた。
気づいてたんだ、やっぱり……
心が痛かった。
彼を好きだと確かになんとなくだけど思った。
けど、その気持ちが消えるのも早かった。
そんな私。
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