練乳いちご
「じゃあねー、聡美と小高くん」
「うん、ばいばい!」
「じゃーな、陽菜。」
あたしと優はおんなじ方面だけど、陽菜ちゃんは真逆。
だからいつも校門前でお別れなのだ。
陽菜ちゃんが角を曲がるまで、手がもげる程思いっきりふる。
「んじゃ、俺らももう帰るか。」
「うんっ」
優が歩き出したのであたしも慌てて後を追うと、優はクスリと笑って手をさしだした。
「ほら。」
「…え?」
「繋げよ、手。迷子になったら困ンだろ。」
「こ、こんなところで迷子になんてなんないよっ」
