眠れない君へ、提灯を贈る。
苦しい現実からも、怖い夢からも。
苦しい夢よりも、苦しい現実から。


夜を無くすことはできないけど、夜を照らす提灯になりたい。


「僕は、提灯になりたい」

小さく、呟いた。


「………ちょうちんあんこうになりたいの?」



僕は、思ってない考えに少し転けかけた。
< 14 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop