Maidoll Factory
いてもたってもいられなかった。

僕はすぐさま立ち上がる。

メイドールファクトリーの、店内という店内をくまなく探し回る。

メイドールの揺りかご、休憩室、作業部屋、倉庫、更衣室。

そして。

「おやっさん!」

おやっさんは、やはりいつもの地下室で黙々と仕事を続けていた。

「……」

無言のまま振り向き、おやっさんは僕を一瞥するとまた背を向けた。

「何してやがる。辞めろっつっただろうが。荷物まとめてとっとと失せろ」

僕を冷たくあしらうおやっさん。

それ以上の言葉はないとばかりに、尖った気配が背中から感じられる。

だけど僕は退かない。

誰の為にメイドールを作っているのか。

その答えが、やっと見つかったから。

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