殺し屋
 一瞬のことだった。その為か叫びなど聞こえなかった。
 聞こえてくるのは、血が溢れ出す音だけ。
 俺はナイフを抜くと、再度、胸に向かってナイフを突き刺す。何度でも、何度でも。もう、死んでいるというのに、俺は腕を振り降ろし続けた。
 何分経っただろう。やがて、俺は腕を振り降ろすのを止め、ナイフをそのままホルダーにしまった。
 辺りは一面、緑の草原が広がっている。赤と緑。何とも対照的な色だ。
 俺は死体を放置し、何事も無かったようにその場から去った。
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