捨て犬とあたし

「笑ってるほうが

 あんたらしいかも

 しれないけど、

 今は泣いていいよ?

 俺が許してあげる♪」


『…ッ何言ってんのよ

 …ッ…バーカ』


あたしは

優しく言ってくれた

彼の言葉に甘えて泣いた。

泣いて泣いて、たくさん泣いた。

すると彼は

さっきより優しい口調で言った。


「おぃで?」


そう言って

両手を広げてあたしを抱きしめた。

そして彼は

あたしの涙を

親指で拭いてくれた。

ジッと2人は見つめあう。

彼からあたしへ

なぐさめのキス。

甘くて

優しさに満ち溢れたキス。


『…ッ…んふふ///』


あたしは照れ笑いした。

そして今度は

あたしから彼を

ギュッと抱きしめた。


「やっぱあんたは

 笑ってるほうがかわいい」


『…///なんか

 照れるんですけどっ』


あたしの涙は

全部零れてスッキリした。

これも全て

捨て犬くんのおかげです☆


『ありがとっ♪』


あたしは彼を見ていった。

ちゃんと笑って☆


「///ぅわあ…

 ちょーかわいいんですけどっ」


彼も笑ってあたしに言った。


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