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「それだけハルナと一緒に居たいってことじゃないの?」

そうなのかなぁ、と呟いた。
むしろ、ハルナ達の気持ちなんかではどうにもならない問題のようにも思えた。
いくら同棲したいと願ったって。
今付き合ってるっていう状況すら、結構無茶してるのに。
そう、無茶なんだよ。

考えれば考えるほど、頭がぐるぐるして、痛くなってきた。
考えるのは苦手だ。

「もーやめた、ハルナ考えんのやめた」
「え、マジで?」
「もうユウの好きにすれば?って感じ」

ふーん、と言いながら高橋はカレーを食べた。
しばらく沈黙が続く。
ハルナのいつもの悪い癖が出た。他力本願で、マイペースで、面倒臭がり。
高校の時から「そういうのは良くない!」と口酸っぱく高橋に言われてるのにな。
そもそも人間てものは、根本的なものは変われないんだもん、仕方ないよね。
あ、これも言い訳っぽい。
高橋に怒られる。

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