オレの相棒。





「話は終わった?」

神風が帰った後、部屋に寝転がっていたオレのところに大和がやってきた。


妙にムシャクシャしてて、大和と話す気にならない…。


「ああ」

「悠弥さん、女の子なんだってね」


「それが?」

「俺あの人とバッテリー組みたい。高校も兄貴と同じ高校に行くよ。」



「バカだろ、お前。いろんな強豪校から誘い来てるんだろ」


この前の全国大会で優勝したせいもあり、大和は県内外のいろんな高校から推薦が来てるらしい。

そんな奴が、ほぼ無名校に等しい嶺北高校に来るなんておかしいだろ。


「確かに来てるけど、兄貴と同じ高校に行くって前から決めてたから。…悠弥さんが居るなら尚更行きたい」



「嶺北は無名校なんだぞ。お前が来たって何もできない」


大和が嶺北に来るなんて絶対に有り得ない……。












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