オレの相棒。
監督に悠弥と西条の交代を頼んだ。
監督が出した答えは、西条をキャッチャーに、そして大和をセンターにして悠弥をレフトにする。
その指示を三人に伝え、それぞれのポジションにつく。
「つか、なんで俺がキャッチャーなんだよ。俺のポジションじゃねえし」
「…ぐちゃぐちゃうるさい。悠弥のため、だよ。」
「わかったよ。じゃあ、サインは適当に出すから投げてこいよ」
レフトのいる悠弥に目をやると、足元を気にする仕草をしていた。
とりあえず、あいつのところに打球は飛ばさないようにしないとな。
片足を上げ、腕を鞭のようにしならせて指先からボールを手放した。