オレの相棒。
この前の練習試合を通して、竹内先輩のミットに投げることはできない。
いや、投げたくない…。
「お前みたいな気難しいやつ、誰も相棒になってくれねえよ。つか、神風だっけ?あいつは女で使い物にならねえし」
---ガタンッ。
気が付くとオレは、無意識のうちに竹内先輩の胸ぐらを掴んでいた。
「お言葉ですが、先輩よりも神風の方が上ですから。」
そう言い残して部室を出ようとした時、突然ガッと右肩を掴まれた。竹内先輩の指が肩にめり込む。
「…なんですか。」
「お前ムカつくんだよ。消えてくんない?野球出来ないようにしてやろうか」
そういうと体は床に押し付けられ、肩が妙な音をたて始めた。
「………くっ……。」
肩からは先輩の爪のせいで血が出ていた。…本当に野球ができなくなるのか…
半ば諦めていた時、背後から声が聞こえてきた。