君色の夢に恋をした。
どんなにしつこくても、どんなに話しかけてきても、私は相手にしない。
それが私のポリシーでもあり、あれからずっと、そうしてきた。
だから今回も、そのポリシーを突き通すはずだったのに。
「……この絵、なんか暗いよね。」
―…頭にガツンと、大きな電流が走ったような気がした。
翔が指してるのは、さっきまで描いていた私の絵。
……冗談じゃない。
さすがの私でも、絵のことを言われると気に障る。
翔に、何がわかるっていうのよ。