君色の夢に恋をした。
意味わからない。
意味わからない。
私と初対面なくせに。私のことをなにも知らないくせに。
私の全てである絵を、侮辱しないで。
「……あんたに私の絵の何がわかるっていうのよ。」
出てきたのは、腹の底から出したようなどす黒い声。
無視を決めていたのに、これだけは黙っていられなかった。
絵のこと、絵のことだけは。
誰にも文句を、言わせたくなかったの。
「絵ってさ、その人の心が現れるって思うんだ。」
「……は?」
だから、もっと批判をされると思っていた私にとって、この一言は意外だった。