君色の夢に恋をした。


…本当に、単純。

そして、大袈裟。


だけど、ここまで顧問が喜ぶのは、きっと今までの私の態度が酷すぎたから。


今更ながら、『悪いことしたな』って思った。



『…そういえば先生って、名前なんて言うんですか??』



今までは、この人を心のなかで『顧問』って読んでいた。


理由は名前が知らなかったから。


別に興味なかったし、知る必要もないと思ってた。


だけど、人を信じてみようと決めた今。


このままじゃ、だめだと思ったんだ。



< 172 / 352 >

この作品をシェア

pagetop