花言葉〜チューリップ〜
「ちょ、くまきち、どした?!なんで泣いてんだよ?」
「ごめん、なんでもない‥。」
あたしは、屋上に向かった。
「ちょっと!莉緒!!なんで行っちゃうの?冬樹と話せばよかったのに!冬樹、心配してたよ?あたしのことまでおいて屋上来ちゃうし。」
「ごめんね。‥でもね、怖いんだもん。冬樹が“くまきち”って呼んでくれなくなるのも、隣にいれなくなるのも、全部。」
「莉緒、ほら寝転がってみて?」
結の真似して、寝転んだ。
「莉緒、あのね、あたしから言うのもちょっとアレだけど‥。」
「ん?」
「冬樹はほんとに莉緒のこと好きだと思う。あたし、冬樹に確認したの。莉緒のこと任せられるか。」
「そんなことしてくれてたんだ‥。」
「最初は気持ちわかんなかったけど、今は固まってるって。」
それって‥。
両想いって思っちゃっていいの?
結への感謝と冬樹への気持ちに、涙が零れた。