好きの代わりに…



重い足取りで家へ帰る


「お母さん…どっか行ってるといいんだけど…」


そう願う

願ってはいけない願い




家へ近づけば近づくほどその思いは強くなる



ドアノブに手をかける時
いつものおまじないを唱える


──大丈夫──


そう願うことで
あたしをあたしでいられるようにしていた



< 41 / 93 >

この作品をシェア

pagetop