上司に恋しちゃいました
あたしたちは、結局ひとつのベッドで眠った。
狭くてとても窮屈だけれど、抱きしめ合いながら寝るのは、あたしがずっと夢見ていたことだった。
鬼の王子の吐息を聞き、鬼の王子の肌の感触を味わいながら寝られる。
大好きな人が隣にいてくれることは、当たり前なんかじゃない。
とても贅沢なことなんだ。
当たり前のように恋人がいたあたしは、そんなことに気付くことさえなかった。
刹那的な幸せは、幸せの濃度を濃くする。
限られた時間の中で、限られた幸せを噛みしめた。