上司に恋しちゃいました
会社での厳しい顔と、怒っているんじゃないかと萎縮(いしゅく)してしまうほどの低い声とはまったく違う、嬉しそうな笑顔。
もしもこの場に会社の人がいたら、同一人物だとは思わないかもしれない。
〝鬼〟がすっかり抜けた、白馬がよく似合う素敵な王子様のようだ。
あたししか知らない王子様スマイル。
そう思うと、嬉しいような、贅沢なような、ちょっぴりの優越感と、気恥ずかしさが入り混じる。
自然とにやけてしまう顔を隠しながら、部屋に入った。