上司に恋しちゃいました
「私、結婚してからも仕事続けたいんデス! 自分の好きなことやって、一生懸命努力して、ずっとキラキラ輝いていたいんデス!

だから結婚して仕事を辞めて専業主婦になりたいなんて考える人の気持ちなんて分かりません。先輩もそういうタイプでしょ?」


一瞬、ドキリとした。


「あ、うん、まぁね」


動揺した顔を悟られまいと、目線を外した。


宮沢さんは「やっぱり! だから私、先輩と気が合うなぁって思ってたんです」と嬉しそうに言った。


宮沢さんが仕事を早く覚えてくれているから、この調子だと予定より早く会社を辞められるかもしれないと思っていた自分に後ろめたさを感じた。


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