上司に恋しちゃいました
宮沢さんはあたしが辞めることなんて何一つ知らないのに。


『結婚』に浮かれていて、何も考えていなかった。


あたしは仕事を辞めたら何をして過ごすんだろう。


あたしは何がやりたかったんだっけ?


あたしがボーっと考えていると、「あ、そうそう、前から気になってたことがあるんですけど、ついでにいいですか?」と宮沢さんが言った。


「う、うん、何?」


慌てて笑顔を作って顔を上げる。


< 199 / 341 >

この作品をシェア

pagetop