上司に恋しちゃいました
「宮沢さんには本当のことを話しておこうと思って」


宮沢さんは、なんで私に?という顔をした。


自分でもよく分からなかったけれど、宮沢さんには本当のことを打ち明けたかった。


女の子なのに、仕事一筋で頑張っている宮沢さんに……。


「とにかくっ! 今日の夜空いてる?」


「……空いてますケド」


渋々そうな宮沢さん。


でもあたしはくじけなかった。


「仕事が終わったら、会社前のカフェで待ってて」


「……分かりました」


< 218 / 341 >

この作品をシェア

pagetop