上司に恋しちゃいました
カフェを出ると、冷たい夜風が頬を撫でた。


「私で良ければいつでも相談してください。やっぱり私、先輩のこと好きデス!」


「え?」


「恋愛対象としてじゃないですよ! もちろん!

真面目で一生懸命で優しくて……。

冷たそうに見えるけど、人は見かけによらないんですね!」


宮沢さんは満開の笑顔だった。


人は見かけによらないって……。


その言葉、そのまま宮沢さんに返したいくらいだよ。


あたし達は友達のように手を振りさよならをした。


会社内では友達なんてできないって思ったけど、ましてや後輩なんて……。


でも宮沢さんとだったら、辞めた後でも付き合っていけそう、そう思った。
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