上司に恋しちゃいました
* * *
目覚まし時計が鳴ったわけでもないのに、あたしの身体は律儀にもいつもと同じ時間に目を覚ます。
歯を磨きながら、さて今日は何をしようかと考えていた。
もしかしたら鬼の王子からデートに誘われるんじゃないかと思って予定を開けておいたのだが、誘ってくれる様子は全くなかった。
自分から誘うこともできず、鬼の王子の今日の予定すら聞くことができず、愛人体質が抜け切れない自分に嫌気がさす。
「暇だ……」
誰もいない部屋でぽつりと一言呟いた。寂しさが増した。