上司に恋しちゃいました
「もうどうでもよくないですか?

鬼の王子は独身だったんだし。結果良ければオッケーみたいな」


突然の宮沢さんの言葉に、皆の視線が一斉に集まる。

相原さん達の睨みつけるような視線に、宮沢さんの友達は「このタイミングでなんてこと言っちゃったの!」と真っ青になっていた。


しかし当の本人は意に介さず、といった様子で人気ナンバー1のミートスパゲティを美味しそうに食べていた。


「確かに今回はラッキーだったかもしれないけど、もし本当に鬼の王子が既婚者だったら、不倫になるのよ、ふ・り・ん!」


相原さんの言葉に大きく頷く周りの女の子たち。


「でもぉ~、不倫じゃなかったわけだし。今さら言っても遅くないですか?

それに、鬼の王子に愛人でもいいから付き合ってほしいって告白してた人もいるらしいし」


えっ!?


嘘っ! そんなこと初めて聞いた!


周りを見渡すと、相原さんグループの女の子の何人かが、気まずそうに下を向いていた。


< 294 / 341 >

この作品をシェア

pagetop