上司に恋しちゃいました
重なる唇。



重なる手。



重なる足。



重なる……身体。



ベッドのスプリングが揺れる度、快感が脳髄まで刺激して、あたしの身体は小刻みに震える。



鬼の王子は甘い媚薬のようにあたしを虜にした。



もう、離れられないかもしれない。



薄れていく意識の中、ふとそんなことを思った。


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