王子様orお姫様 ~お姫様の正体は王子様!?~
 そんな光君をあたしは好きになった。

「あのね、ほんとは後夜祭一緒に楽しま
ない?って言いたかったんだけどもう時
間ないことに気づいてそれで・・・」

「そういうことか・・・」

 光君あきれてる?

「それなら今からでも別にいいじゃん」

「え?」

「だから時間なくても別にいいっつって
んの!」

 ほんとに!?

「本当にいいの」

「ああ」

 やったー!!

 嬉しさのあまりガッツポーヅをしてし
まった。

 あたしの目は既に暗さに慣れて光君の
顔がしっかりと見えていた。

「ありがとう光君」

 あたしは笑顔で言った。

 光君は少し頬を赤く染めて「おう」と
言った。
 
「可愛い・・・」

 あたしはそう思った。

「はぁー?」

 あれ?あたし今声に出しちゃった・・
・?

「俺が可愛い?んなわけねーだろ」

 やっぱり声に出てたんだ・・・。

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